2023/07/28 13:53

こんにちは、ミジンコやさんです。

皆さんは、赤いミジンコを見たことがあるでしょうか?
実はこの赤い体色は、ミジンコからのSOSなのです……。


赤いミジンコは存在するのか
ミジンコは、通常赤くはありません
エビやカニと同じ甲殻類なので、茹でれば赤くなるかもしれませんが、生きているミジンコであれば赤くないのが普通です。


赤色はミジンコからのSOS!!
通常は赤くないミジンコですが、ある条件が整ったときにのみ『赤色』の体になるときがあります。
それは『酸欠』です!!
ミジンコは、酸欠のときにのみ赤の体色になるのです。

この赤色は、少なくなってしまった酸素を全身に運ぼうとして、ヘモグロビンが大量につくられた結果によるものです。ヘモグロビンは酸素を運ぶ働きがありますから、ミジンコたちはヘモグロビンを大量に作り出すことで、少ない酸素をより効率的に巡らせようとしているのですね。


ミジンコが赤くなったらどうする?赤ミジンコの対処法
ミジンコが赤くなってしまったら、それは酸欠のサインです。
飼育容器内の酸素が少なくなってきているために起こる現象ですので、まず飼育水全体の酸素量を増やしてあげることが大切です。
とはいえ、早く酸素を供給しようと強いエアレーションや激しい水撹拌を行ってしまうと、今度はミジンコがダメージを受けてしまいます(※ミジンコは強い水流が苦手です)

デリケートなミジンコのためにも、弱めのエアレーション、優しい撹拌で酸素を供給してあげてくださいね。


気を付けて!夏は酸欠の季節です
実は、には酸素溶け込んでいます。水中のほとんどの生き物たちは、水に溶け込んだ酸素をエラから取り込んで呼吸を行っています。
溶け込んだ空気が減少すると、水中の生き物は酸欠になってしまいます。

さて、水には酸素が溶け込んでいるとお話ししました。
実はこの酸素、水温によって溶け込む量が変わってくるんです。
溶け込む酸素の量は、水温が低いほど多く高いほど少なくなります。
そのため、高水温は水中の生き物にとって酸欠を招きやすい状況となります。
この酸素量の変化は、自然下でも飼育下でも同様です。
エアレーションを得意としないミジンコたちは、高水温(酸欠)の影響を受けやすい生き物だといえます。

ご自宅でミジンコを増やしているよ、という方は、夏の酸欠にお気をつけくださいね。


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当店では大きなミジンコ槽でのびのび育った活きミジンコたちを販売しています。
夏の暑さに負けず元気に増えていますから、是非一度お試しください。